オカダ新日本入団は10年前、それ以前の団体低迷期に柴田は何と闘っていたのか? 奇跡のIWGPヘビー級戦まもなくゴング/煽りVTRも公開
本日9日、新日本プロレス両国国技館大会で、オカダ・カズチカの保持するIWGPヘビー級王座に柴田勝頼が挑戦する。柴田の挑戦は13年ぶり2度目(前回の挑戦は新日本離脱前)であり、新日本にリターンしてからの4年半では初挑戦となる。
前日調印式では、柴田とオカダが立場の違いをぶつけあう。
・ 柴田「“昔があって、いまがある”それを痛みで教えたい」オカダ「“いまのプロレス”をしっかり痛みで伝えたい」【4.9両国大会・前日調印式】
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――選手として、警戒する点、マークする部分はありますか?
柴田「マークしている部分というよりは、自分の中に、歴史、ルーツ、温故知新っていう言葉がありますが、古きを知り新しきを知る。やっぱ、大事にしたい思いでもあるんで、それを『新しいものがいい』、『いま、いいものがいい』。それだけでリングっていうのは、成り立ってきたわけじゃないんで。そこには、『昔があって、いまがある』。そういう歴史っていうものがある。それを痛みで教えたいと思います」
オカダ「新日本プロレス、今年で45周年ですけども、ボクが新日本プロレスに入ったのが10年前ですかね。その10年しか、ボクは新日本プロレスを知りませんし。ボクは、どちらかというと、『昔がどう』というよりも、いまのプロレスをやってますんで。もちろん、昔は昔でいいこともあると思いますけども、いまのプロレスをしっかり痛みで伝えたいと思います」
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オカダは柴田の根性に疑問も投げかける。
・ 【新日本】IWGP王者オカダが両国に降らせる「柴田の涙雨」 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
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「辞めることが新日本だと思った」と発言し柴田が一時退団した05年当時は、それ以前の選手大量離脱や総合格闘技ブームに押され、観客動員が減少した団体低迷期だった。オカダは「大変なときに辞めて、良くなったらまた戻ってきて。どんな根性ですか。まあ、ある意味ですごい根性だとは思いますけどね」とバッサリ。真の根性の持ち主ならば危機的状況においてこそ歯を食いしばり、団体再建のために戦ったはずだと主張する。
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オカダ新日本入団は10年前、それ以前の団体低迷期に柴田は何と闘っていたのか?
・ ベルトを巻かない王者・柴田勝頼。限りあるプロレスラー人生を思う。 - プロレス - Number Web - ナンバー
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2005年、柴田は新日本との契約更改の席で、当時の社長から「今後、第三世代と言われる永田、天山、中西あたりには、いまの若い選手たちの踏み台になってもらうから」と言われ、選手をあたかも消耗品として捉えているかのような態度に激怒。これが新日本退団の直接的な原因と言われている。
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総合格闘技ブームに押されていく中で、柴田は粗削りながら「闘うということはどうあるべきか」で葛藤していた。格闘技ルールでの試合にも出陣したし、尊敬する先輩レスラーに対してもしっかり向き合った上で倒さなければ意味がないと考えた。
プロレスの存在価値が問われた時代だった。その流れの中で柴田は退団を決意し(団体低迷が理由ではない)、外に出ても強豪レスラー・総合格闘技ファイターと試合を重ねた。この柴田の闘いに魅了されたファンもいれば、必ずしも通用せず物足りなさを感じたファンもいるだろう。
一方で現在の新日本の回復基調を生んだのは、「昔ながらの男臭さが薄れ、ポップな空間へと生まれ変わった」ことによる等のニュアンスで語られることが多い。
・ 新たなフェーズに入った新日本プロレスが向かう創立45周年
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客層は大きく変わり、女性ファンの増加と共に「プ女子」なる言葉も生まれ、会場の最前列に女性が陣取っていることも珍しい光景ではなくなった。家族連れの姿も多く、明るさに満ちた会場の雰囲気は昔ながらの男臭さが薄れ、ポップな空間へと生まれ変わった。このようなポップで明るい雰囲気は、個性豊かなプロレスラーの存在からも発信されている。20代のIWGPチャンピオン、オカダ・カズチカ、いまやベテランの域に達してるエース・棚橋弘至やといったメインを張る華やかなイケメンレスラーや、リング上で軽快な動きを見せるKUSHIDA、田口隆祐らジュニアヘビー級の選手たち、地上波のバラエティ番組等に出演していることで一般的な知名度も高い、真壁刀義、本間朋晃、獣神サンダー・ライガーといった選手など、かつての怪物的なプロレスラーのイメージとは違い、強さと親しみやすさ、ユーモアを兼ね備えたキャラクターを持っており、マニア以外のファンを獲得することに大きな役割を果たしていたといえる。
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この点で柴田が“古い”のは事実であるし、オカダが今のプロレスにこだわることも全く問題がない。ただ、柴田やボクらが「闘うということはどうあるべきか」で葛藤していた歴史は“なかったこと”にできるほどお人よしではない。
答えを知りたいけれども、知りたくない。見たいけれど、見たくない。この胸を締め付けられる中でのIWGP戦にボクらは柴田と一緒に向かっている。アクロバットなスタイルとは一線を画して、打撃・関節技・投げ技を駆使した理詰めの闘いを柴田は展開し、仮面をかぶることなく感情をさらけ出す。
加えて、これだけ柴田の挑戦を新日本が“寝かした”のだ。新規ファンをも巻き込んだ、ポップな空間が広がった中での“昔ながらの男臭さ”待望という機運も感じずにはいられない。
Coming up 09 April #njsg takes place at Sumo Arena!
— プロレス/格闘技カクトウログ (@kakutolog) 2017年4月6日
Who do you support? IWGP Heavyweight Championship
新日本プロレス4・9両国大会 あなたはどっちを応援?
柴田の「男の根性見せてやる」は、ファン歴を越えて実にフィットした切り口だと思うんである。
こうして文章にまとめていくといろんな意見をもらいそうだが、あくまでも「男臭さ」「ポップな空間」というのは整理のための極端な言い方にはなる。どこまでいっても水かけ論には違いない。オカダの闘いにも十分なハードさはあるし、だからこそ柴田とぶつかったときに何が生まれるかを見たい。もし柴田が戴冠するとしたら、柴田とともに新闘魂三銃士とかつて呼ばれた中邑真輔・棚橋弘至に遠回りながら部分的に追いつくという大河ドラマも見逃せない。
そして、繰り返しにはなるが、リターン後の柴田の姿勢を見守ってきたファンからしても、4年半越しの決戦になる。
・ 2012.10.19 中邑真輔「(桜庭&柴田に)盛り上がってるのは『KAMINOGE』とカクトウログだけじゃねぇのか?」 カクトウログ
メイン&セミの煽りVTRもチェックを。
SAKURA GENESIS OKADA vs SHIBATA MATCH VTR
SAKURA GENESIS HIROMU TAKAHASHI vs KUSHIDA MATCH VTR
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両国国技館大会の情報まとめ。
・ 戦国炎舞-KIZNA- Presents SAKURA GENESIS 2017 4月9日(日)16:00 東京・両国国技館(試合結果)
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■戦国炎舞-KIZNA- Presents SAKURA GENESIS 2017
2017年4月9日(日) 16:00 東京・両国国技館
[開場前売店は11:30、当日券は12:00から!! グッズ購入者に大サイン会(YOSHI-HASHI、真壁、田口)&3ショット撮影会(タイチwith阿部未歩さん)]
[15:40頃~ 新日本プロレスワールドで生中継]
[16:00~ テレ朝チャンネル2で生中継]
<第0試合>
北村克哉
岡倫之
川人拓来
(1/15)
デビッド・フィンレー
獣神サンダー・ライガー
中西学
※15時40分開始予定
<第1試合>
チェーズ・オーエンズ
高橋裕二郎
タンガ・ロア
タマ・トンガ
(1/20)
タイガーマスク
タイガーマスクW
永田裕志
真壁刀義
<第2試合>
TAKAみちのく
エル・デスペラード
鈴木みのる
(1/20)
バレッタ
ロッキー・ロメロ
YOSHI-HASHI
<第3試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者組]
外道
邪道
(1/60)
タイチ
金丸義信
[第50代王者組]
※金丸&タイチ初防衛戦
<第4試合>
バッドラック・ファレ
ケニー・オメガ
(1/30)
矢野通
石井智宏
<第5試合>
BUSHI
EVIL
SANADA
内藤哲也
(1/30)
リコシェ
田口隆祐
ジュース・ロビンソン
棚橋弘至
---休憩---
<第6試合 IWGPタッグ選手権試合>
ハンソン
レイモンド・ロウ
(1/60)
小島聡
天山広吉
[第74代王者組]
※天山&小島初防衛戦
<第7試合NEVER無差別級選手権試合 >
[挑戦者]
ザック・セイバーJr.
(1/60)
後藤洋央紀
[第15代王者]
※後藤3度目の防衛戦
<第8試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
KUSHIDA
(1/60)
高橋ヒロム
[第76代王者]
※ヒロム3度目の防衛戦
<第9試合 IWGPヘビー級選手権試合>
[挑戦者/NJC2017優勝者]
柴田勝頼
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ4度目の防衛戦
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4月9日(日)両国大会の場外テントで配布!スマホサイト加入者に“特製ポストカード 柴田勝頼ver.”2種類、新規加入者には非売品パネルをプレゼント! https://t.co/irhdsU0hWT #njpw #njsg pic.twitter.com/7y3kZViuRW
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月5日
4月9日(日)両国大会から会場限定販売!柴田勝頼選手の「THE WRESTLER Tシャツ」に新色『リフレクタープリント』が完成!!https://t.co/TlSH3vNbT3#njpwshop #njsg pic.twitter.com/Ua2Mfu1XB2
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月6日
両国決戦まであと2日!SAKURA GENESISのお供は「激闘クロニクル月刊シックス・ナイン」で決まり!タグチジャパン、田口監督と新日本のベテラン記者が徹底解説!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月7日
動画はコチラ→https://t.co/QUdBtOamFQ#タグチジャパン #月刊シックス・ナイン #njpw pic.twitter.com/2Wb1Qnq3H3
【WEBで無料更新!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月4日
「俺と新日本の勝負はまだ続いてるんですよ」
4月9日(日)両国決戦目前! “挑戦者”柴田勝頼に直撃インタビュー!https://t.co/8wmn22zUr0 #njsg #njpw pic.twitter.com/cQucFAbXyV
【無料更新!】「柴田さんこそ、『昔の新日本プロレスのレスラー』のようなマスクを被ってるんじゃないですか?」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月6日
“IWGPヘビー級王者”オカダ・カズチカに直撃インタビュー!!https://t.co/wpXAMhsvpT #njsg #njpw pic.twitter.com/0OhXjg4BZ1
【無料更新!!】「今回のオカダ戦は『ケンカを売りにきた』柴田勝頼・第1章のメインイベント」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年4月5日
“GK”金沢克彦氏が4.9両国決戦を徹底解説!! https://t.co/GmvAAL6pew #njpw #njsg pic.twitter.com/nSmgwWew9T
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