「ふざけるな、藤田和之！」から始めよう～約１年の充電を経て引退宣言を撤回、２０１７年の野獣が動き出した

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　20016年9月25日、総合格闘技「RIZIN」さいたまスーパーアリーナ大会でバルトに破れた藤田和之は引退を宣言していた。
・　藤田和之「俺なんか未だにしょっぱいしさ、でもチャンスもらえて感謝」～強さと不器用さを持ち合わせた男が引退を決意 プロレス-格闘技 カクトウログ
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藤田　よく濁してダラダラやってるバカいるけど、俺から言わせりゃ……（ここで涙を流しながら言葉が止まる）。悔しいとかじゃなくてね、この世界で猪木さんに拾ってもらってね、20年間。ちょうど20年ですよ。入ったときはデビューしてすぐ俺なんか干されるなと思ったけど、未だにしょっぱいしさ。でも、こうやってチャンスもらえたことを感謝しているし。いま思い出しちゃって。これで次の世代にぶつかってもらえる立場としてやってこれたことがうれしくなっちゃって。いやよかった。まだミルコもがんばってるけど、こんな涙が出ることはないんだけど、引退式はないんだけど、本当にやりきった感がね。改めてこのイベント、RIZINに。最後RIZINだったけど、最初PRIDEで命をもらったし、最後魂を置いて、RIZINでやらせてもらって。プロレスどうとか格闘技引退とかしませんよ。本当に感謝しています。それぐらいの覚悟で来たけど。いちいち言って商売にするヤツはいるけど、自分の中で区切りがつきました。
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　あれから11か月。24日の東スポで藤田が引退を撤回する。

・　藤田和之ついに復活　本紙直撃に「大仁田、諏訪魔、把瑠都、石井慧と決着を」 （東スポWeb） - Yahoo!ニュース
・　藤田和之の復活宣言にＲＩＺＩＮ・榊原委員長「ウエルカム」 （東スポWeb） - Yahoo!ニュース
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　――電撃復帰するとの情報が流れている
　藤田：復帰…？　いや、そもそも俺はひと言も「引退する」なんて言ってないですよ。

　――昨年、把瑠都に負けた際、涙ぐみながら「すっきりした」などと発言したのでそう思っていた人は多い
　藤田：俺としては「ひと区切り」とは言ったけど「引退」とは言っていない。いったんリセットするっていう意味だった。いい迷惑だ、まったく。

　――迷惑というと
　藤田：仕事がなくなった。把瑠都戦の後、オファーがこなくなって「何でだろう？」と思っていたら、引退したことになっていたんだ。風評被害だ。マスコミのせいだ！

　――……。引退したことになっていたと気づいたのは
　藤田：年明けくらいかな。俺が引退したら面白いと思って、そういうことにしやがって。

　――昨年１０月には師匠のアントニオ猪木氏（７４＝参議院議員）をあいさつに訪れている
　藤田：あれは、ＩＧＦを離れるあいさつに行っただけですよ。猪木さんはあいさつを大事にされる方だから。猪木さんにはその意志は伝わっていたと思う。

　――ということはオファーがあれば…
　藤田：どこでも出ますよ。ＭＭＡ（総合格闘技）も、プロレスも。リングも、金網も、何でもやりますよ。オファーはないけど、コンディションもいいから。
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　藤田に限って、この流れは考えにくい。誰よりも藤田本人が嫌がるパターンだろう。引退宣言時にも口にしていた、「よく濁してダラダラやってるバカいる」と。藤田はバカだ。ボクらは声高らかに「ふざけるな、藤田和之！」と言っていい。

　「風評被害だ。マスコミのせいだ！」などとすっかり“ケンドー・カシン”モードになっている藤田。仮に別の意図があったとしても、口を開きはしないだろう。

　高山善廣と2001年にPRIDEのリングで、2002年に新日本プロレスのリングで闘った。2004年に柴田勝頼と新日本のリングで闘った。自身と同じようにプロレスと格闘技を往来した、盟友と後輩。命のやり取りをした間柄との意識もあるだろう。その2人が、今年に入って長期欠場となった。やりたくてもやれないレスラーがいる。コンディションが整った自分がいる、そして…。

　…いや、きっと憶測だろう。使命感を背負って闘うなんて言い出しそうにないじゃないか。選手をエイドするなんてことは表向きには他選手に押しつけそうだ。だからボクらは言い続けていいのだ、「ふざけるな、藤田和之！」と。

　公式サイトもひっそりと更新。
・　藤田和之・公式オフィシャルサイト／KAZUYUKI FUJITA
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ご無沙汰しております。この約１年で十分充電ができました。また野獣の如く動き出します。
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　藤田は、余計な説明をすることはなかった。

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