いつだってプロレスファンは対世間で受け身を取り続ける! 松井珠理奈さんが1・4ドーム大会スペシャル・アンバサダーに就任
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13日、来年1月4日(木)『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』についての会見が行われ、SKE48の松井珠理奈さんがスペシャルアンバサダーに就任した。
珠理奈さんはAKB48グループに所属するトップアイドルであり、『第9回AKB48選抜総選挙』で3位。今年放映されてきたテレビ朝日系ドラマ「豆腐プロレス」にも出演していた。Twitterでのプロレス観戦ぶり披露もふだんからあり、ファンとのコミュニケーションもプロレス色に染まっていた。
今回は「みんなでプロレス! イッテンヨン!!」がキャッチコピーとなるが、知名度そしてプロレスとの関わりから、予想通りかつ待望の人選と言っていい!
イッテンヨンTシャツのおススメコーディネイトを紹介し、イッテンヨンハンドサインも披露。(写真はインターネット配信された会見のスクリーンショット)
アイドルが世間にプロレスをプレゼンする。そのオーソドックスな流れで進行すると思いきや、記者とのやりとりで珠理奈さんにスイッチが入る。
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――ずーっとTweetとかでも、すごくプロレス大好き感を出していただいて・・・。
珠理奈「“感”じゃないですよ! “感”じゃない(笑)。大好き!」
――好きなのが伝わってきて、プロレスファンとしてはとても救われる気分になるんですけれども。
珠理奈「えー、本当ですか!?」
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新日本プロレスの公式記事で起こされていない部分だったが、プロレスとの距離感や姿勢が垣間見えた。
そして、アイドル活動の展望を問われたところが、会見のクライマックス。
・ 【電撃決定!】1.4東京ドーム“スペシャル・アンバサダー”にSKE48の松井珠理奈さんが就任!“イッテン・ヨン”ハンドサインも考案! 最後は 「3つ、言わせてください!」【WK12】
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――アイドル活動をプロレスに例えると、珠理奈さんはいまセンターを外れていて、ベルトを奪われている状態だと思いますが、つぎのシングルはいつ出るか分かりませんがベルト奪還したいとか、若いチャンピオンを育てたいか、どっちの気持ちですか?
珠理奈「その気持ちは両方ありますね。難しい立ち位置だなと思いまして、でも譲る気持ちはなくて奪いに来てほしい気持ちもあるので、そこに1人にいることでその人に勝ちたいとか、その気持ちになることで全体が盛り上がると思いますので『珠理奈に勝ちたい!』みたいな存在になりたいなと思います。ベルトを持ってなくてもチャンピオンの風格を持っていたいなと思います。私はSKE48だけじゃなくて、48グループのセンターになりたい気持ちが強いのでSKE48はもちろんですけどAKB48のセンターも狙っていきたいと思います」
――やはり指原(莉乃)さんの存在は強いですか?
珠理奈「強いですね。総選挙はもちろんですけど、グループを引っ張っていく力がすごくあって、指原さんがHKT48として活動していてテレビ出たり総選挙1位になったりしてHKT48の勢いも上がっているんですよ。私もそういう存在になりたいと思います。自分が活躍することでSKE48の為になったら良いなと思うし、48グループの為になったら良いなと思います。それだけ大きな存在になりたいと思います」
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G1クライマックス開幕前の週刊プロレス誌面で、内藤哲也が「無冠で優勝してこそ、自身がベルトを超えた存在であることを証明できる」と口にしていた。珠理奈さんが内藤化したのか、そうではないのか、その答えはトランキーロ。だけれども、質問に対する受け身の取り方、世間の中で闘っていくアイドルとしての構えにプロレス観が深く影響している。
まるっきりの競技ではないのがプロレスならば、アイドル界も楽曲・ルックスですべてが決まるわけではない。節目節目で何を決断し、どう振る舞い、いかに影響力を広げるかという言動が問われる点で両業界は似ている。
自身の展望を明かすプロセスで、プロレスラーの生き様そのものを逆説的に語ってみせた珠理奈さん。とんでもないほど素晴らしいアンバサダーぶりではないか!
インパクト大の珠理奈さんコメントは、本職のアイドル業界寄りのニュースとしても機能した。動いた分だけ存在感が大きくなるのは、まさにプロレスラーでもある。
・ 松井珠理奈、プロレスで闘争本能が開花 48グループの天下取り宣言 (オリコン) - Yahoo!ニュース
・ 松井珠理奈、目標は指原莉乃「そういう大きな存在になりたい」…新日1・4東京Dアンバサダー就任 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
さて、少し長い引用になるが、棚橋弘至が「プロレス女子」問題を以前にこう整理している。
・ 2015.2.17【緊急無料公開!】「プロレス女子」に関して逸材が執筆! スマホサイト日記『棚橋のHIGH』の「プ女子と日々」!!
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(対世間用として使われる「プロレス女子」というワードに)こうしてなんやかんや賛否があってこそ、初めて話題になるんだし、それにプロレスほど、知ってから好きになるまでの過程の長さを必要とし、試練があるものもない。
いわゆる「偏見」ってやつです。プロレスを好きだと公言したとたんに、ちょっとしたマイノリティに分類され「変わってるね」となった経験がオレにもある。そのマイノリティが好きな自分が好きだと酔っていた時期もあったけどね。ミスチルの歌詞で言うところの「友人の評価はイマイチでもシーソーキュート♪」状態。
ましてや(ほんの)少しずつプロレスが世間に浸食を始めた現在、昔から応援してくれている方々の周辺にも変化が起きているのではないかなと(考え過ぎかな?)。
少し前にウェブのコラムでビジュアル優先で好きになって、あーだ、こーだ、というのがあった。偏った内容の記事に「あらら」となった。
まぁビジュアル優先でプロレスのイメージを変え、興味を持ってもらおうと先頭を走ってきたオレの責任ではある。が「プロレス女子」の流れと相まって「好きな選手は?→棚橋選手→あぁ、やっぱりね(あぁ、あの人ね)」みたいになったりして嫌な思いはさせていないだろうかと心配です(考え過ぎか?そして、自惚れ過ぎか(笑)?)。
話を少し戻すと、プロレスファンはマイノリティで在るがゆえに対世間との闘いがあり、知らず知らずに受け身が取れる体になっています。物事を一度受け止め、咀嚼して返す。これって素敵なことなんですよ。
何が言いたいか? それはね。プロレスラーと同じように、対世間という日々の生活の中で受け身を取ってくれているファンの皆さんを全力で守りたいとうこと。そして、これからもっとプロレスを盛り上げていくことにより、マイノリティからの脱却(マイノリティが心地良かったりもしますが)。
そうなることによって生まれるプロレスを知らなかった方々からの「プロレス面白いね!」という賛辞。「ね!そうでしょ!」という一番嬉しい瞬間と共感。
やっていこう!やっていこう!まだまだ、これからだっつーの!!!
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「プロレスほど、知ってから好きになるまでの過程の長さを必要とし、試練があるものもない」としながら、「マイノリティで在るがゆえに対世間との闘いがあり、知らず知らずに受け身が取れる体になっています。物事を一度受け止め、咀嚼して返す。これって素敵」とした棚橋。
とすれば、プロレスを咀嚼しながら自身のアイドル活動に生かし、対世間で受け身を取る際の糧にしているのが珠理奈さん。「プロレス女子」といった取り上げられ方に違和感を感じていたプロレスファンにも、改めてひとつの答えを出したんじゃないだろうか。
公式記事で起こされていない部分でこんな発言も。
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珠理奈「(東スポ)岡本さん、いないんですか!? 言いたいことあったのに、残念。岡本さんに。『携帯電話の電源、切ってますか?』って。(いつも)見てますからね」
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内藤と東スポ岡本記者のキャッチボールをなぞる。珠理奈さんは田口ジャパンの一員でありながら、内藤哲也ネタ、オカダ・カズチカネタを放り込んでくる全方位型だ。プロレスからどんどん吸収しようという姿勢も溢れていて、どこまでも心地よい。
プロレスへのファンの関わり方は人それぞれ。ただ、プロレスを好きで居続けるほど「対世間」を意識する機会に遭遇するし、プロレス観をもって日々を生き抜いていくことで「対世間」というやりがいが高まっていく。
いつだってボクらプロレスファンは対世間で受け身を取り続ける。こんな昼間からであるが、珠理奈さんという“同志”のアンバサダー就任に乾杯!
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