柴田勝頼が2018年に向けて治療再開、生還率が18%以下だったことを告白/腕ひしぎ逆ブログさんによる4・9オカダ・カズチカ戦振り返り完結
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4月9日の両国国技館大会でのオカダ・カズチカ戦直後に倒れ、救急搬送された柴田勝頼。そのまま「硬膜下血腫」との診断で手術を受け、リハビリを続けてきた。8月13日の両国大会では4か月ぶりにリングイン。
さらに4か月後の12月11日・福岡大会ではサイン会に登場した。遡ると10月25日には「実のところ、かれこれ1か月ほど治療を行っておりません」と綴っていたため、サイン会による刺激はどう作用したのか。有料サイト『プロレス&格闘技DX』での柴田日記『REAL TALK』(毎週水曜)で経過を確認しておきたい。
ただいま柴田勝頼選手のサイン会がスタート!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年12月11日
少年ファンとガッチリ握手!
☆整理券は配布終了しました#njpw #njwtl pic.twitter.com/0u309XetCu
サイン会直後の12/13更新。柴田は「(サイン会で)思っていたより大丈夫そうに見えたのではないでしょうか? 徐々に徐々にですが出来る事が増えてまいりました」とし、日常取り戻し面での進化を示唆した。ファンとの対面も追い風。「何よりも自分自身がたくさんのエネルギーを頂きました。自分に課したハードルもクリア出来たので、お休みにしていた治療を再開したり、新たなるトレーニングを取り入れたり、さらにもう1UPの目標に進めそうです。進もうと思います」とのこと。約2か月半休止していた治療が再開の方向となった。
12/20更新でも、福岡大会を振り返っている。福岡国際センターはビッグマッチ開催で知られる。「会場では、控え室で選手たちと会った時に、一気にいろいろ思い出しました。巡業中の感覚や、この会場での試合など。ここで闘っていたなぁ…と」。サイン会だけではなく、会場後方から試合も見ていたという。「会場の雰囲気も熱気も体が覚えていて、あの独特の空気感はやはり良いです」。
12/27更新が2017年最後となる。1年をファンへの感謝とともに振り返った柴田。「怪我のダメージや後遺症によって失ったモノはいくつかありますが、この状況だからこそ気付く事のできたものモノもたくさんある。そう考えるようにしています」。そして、オカダ戦後の手術での生存率にも言及。「術後、実際のところ助かる確率が18%以下だったと聞かされました。凄い確率で助かったんだと思いましたが、まさに拾った命です。生き延びた事には意味があって、ここで死んではならない“何か”があったのだと解釈しております」。まだまだリハビリが続くが、オカダ発言の“超人”を拝借したメッセージも。「リハビリ然(しか)り、トレーニング然り、日常然り。根気と長い時間が必要となりそうです。とにかくモチベーションの維持が難しい。…ただわたくしは“超人”なので、気合いと根性が違うのです。前例が無いなら自分でつくる。切り開くのみ」。
『プロレス&格闘技DX』サイトでのメール機能で柴田にメッセージを送ることもできる。詳細はサイトに会員登録してぜひ読んでいただきたい。
2000年代に入り、新日本プロレスは総合格闘技に押され、どん底を味わった。柴田が強さを求めて退団すれば、中邑真輔は総合格闘技出陣を織り交ぜたストロングスタイルを追究、棚橋弘至はストロングスタイルを「呪い」との言葉で否定した。中邑・棚橋の2本柱は2011年にいったん棚橋エース体制確立という節目を迎える。「昭和」や「最強」が“なかった”ことにされた翌年の2012年、柴田が新日本に戻ってくる。
リターンから1年半後の2014年1・4東京ドーム。柴田は後藤洋央紀とのシングルを闘い、「俺は今、青春をしている」と吐き出した。リターン当初の「喧嘩、売りに来ました」からの変化。このドーム大会のWメインが「棚橋vs.中邑」「オカダ・カズチカvs.内藤哲也」だったが、大会ベストバウトはWメインを大きく越えて「柴田vs.後藤」に輝く。この勢いで同年G1クライマックスでは、同ブロックの中邑・棚橋の両者に勝利。
2015年は後藤と組んでタッグ王座奪取。2016年はNEVER戦線でのタイトル戦ラッシュ。新日本リターンから約5年をかけて得たのが、4・9両国でのIWGPオカダ・カズチカ戦だった。どうだろう、この試合。いちどは“なかった”ことにされた「昭和」「最強」路線を、新規ファンも有りだと受け止めたんじゃないだろうか。オカダや棚橋・中邑の試合に激しさはあれど、柴田がこだわって見せたかったもの。その中身を柴田は「男の根性」と言い、新日本の創始者は「闘魂」と呼んだ。
リターン時に桜庭和志とともに掲げた「昭和のプロレスを、自分らがいまのプロレスに持ち込んでやりますよ。勝手に諦めてんじゃねえ、都合よく消し去ってるんじゃねえって!」の狼煙がようやく具体化したところで、柴田は一時停車したことになる。
もちろん、持ち出せば通用するほど簡単なものではない。貫きつつも受け入れられるよう柴田が研ぎ澄ませ、積み重ね、肉体を犠牲にしたことでたどり着いた。ボクら“柴田組”は2017年の奇跡を、そして2017年のオカダ・カズチカ戦を、心に刻まずにはいられない。
「硬膜下血腫」は、プロレスファンからすれば死に直結する怪我としてインプットされていた。そこからの生還なのだ。神様がいるならば、柴田を生かしてくれてありがとうと言いたい。そして、柴田からの尊い約束である「シッカリしたかたちで会えるようにがんばります」が叶う日を待っている。
腕ひしぎ逆ブログさんによる4・9オカダ・カズチカ戦振り返りも完結。ぜひ、ご覧あれ。
・ 【腕ひしぎ逆ブログ】 闘魂は連鎖している~前編~(2017)
・ 【腕ひしぎ逆ブログ】 闘魂は連鎖している~中編~(2017)
・ 【腕ひしぎ逆ブログ】 闘魂は連鎖している~後編~(2017)
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柴田勝頼の足どり、バックナンバー。
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□ 4か月ぶりに公の場へ! 新日本プロレスがタッグリーグ最終戦12・11福岡大会での柴田勝頼サイン会を発表 2017 11/30
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