クリス・ジェリコ、世界のプロレスを背負う。そして…「ジェリコvs新日本トップ選手で(新日本は)もっと金を稼げるだろう。可能性はゼロじゃない」
pick up ▼ニュース スターダム風香GMが第1子妊娠&退任を発表/岩谷麻優が4か月ぶり復帰「スターダム7周年盛り上げる!」 ▼情報&コラム 中邑真輔は「世界級」 WWEステファニー氏が絶賛/WWEロウ、変わらないのは笑顔届けること 連載上┃『DSG GROUP』4店舗に来店!武藤敬司イベント情報┃3月3日(土)午後3時3分(大阪)道頓堀角座「船木誠勝デビュー33周年」船木×初代タイガー×新間寿トークショー┃キン肉マン×OUTDOOR PRODUCTS 先行予約 ▼格闘技 【ONE】青木真也がグラップリングマッチで前王者に一本勝ち┃RIZINバンタム級王者・堀口、試合で記憶飛び「マイクは覚えてないです」Web番組で明かす┃元貴闘力氏、大相撲の暴行事件に「昔はもっとひどかった。ずっと隠していた」
17日、新日本プロレスワールドがクリス・ジェリコの車中インタビューを公開している。1・4東京ドーム大会よりも前の収録。
一部を抜粋。
・ オリジナル NJPW Documentary Lion’s Ring Chris Jericho
##
・プロレスラーとして成功するのに必要な物なら知ってるが…最も大事なのはファンとつながることだ。(ドーム前にケニーと2度の乱闘)こう言ったストーリーはとてもシンプルだが、ファンに伝わりやすい。世界中で話題になった。分かりやすいだろ。かつてのジェリー・ローラーだって同じようなことを繰り返しやっただろ。国に関係なくどこでも同じだ。いくら高い技術を持っていようが、ファンの興味を引けなければ役に立たない。どんな試合になるんだろう?と思わせることが出来るかどうかが全てだ。
・パイレーツ・オブ・カリビアンを観ればジャック・スパロウに惹きつけられるだろ。プロレスもそうだ。キャラクターを演じられるかどうかだ。今話してるジェリコだって試合の時とは違う。全く違う生き物になる。そうであるべきだ。ファンの心を揺さぶるキャラクターを演じる事が出来れば、大スターになれるだろう。それが出来なければ、片翼の天使もデスティーノも意味がない。一方で例えアームバーだけで、人を惹きつけるレスラーにもなれる。
・新日本はWWEの次に大きい団体だし、新日本には素晴らしい主役級の選手が4人いるな。オメガ、オカダ、内藤、そして棚橋だ。中でもケニーは俺のターゲットだ。でも他の3人にも、もちろん注目してるよ。新日本は一流の団体だが、俺は世界中どこの団体でも戦って来た。新日本で試合する事は彼らにとっても新たな挑戦になる。クリス・ジェリコvs新日本のトップ選手でもっと金を稼げるだろう。そうなるとは断言しないが、実現しない可能性は0じゃない。俺にとっても刺激的で面白い試みだからな。俺から学べる事は多いだろう。
・プロレスには長い歴史がある。だが歴史を知らなくても、いつでもファンになって楽しめる。俺の名前を知ってるファンは多いが、最近のファンは俺のことを知らないだろう。大スターという認識はあっても、何故かは分かっていない。俺がずっと第一線で活躍しているのは、いつも時代に合わせて変化してきたからだ。だから例え俺の名前は知らなくても、アルファvsオメガのストーリーを楽しめる。最も大事なことはファンを幸せな気分で家まで帰すことだ。でもあくまでエンターテイメントとしてだ。俺の仕事はファンが楽しめる瞬間を作ることだからな。想像を超えるような感動をファンに提供する。それが俺のプロレスだ。
##
東京ドームへの移動だったのか、もう少し前の収録だったのかはわからない。ただ、映像は、ハンディカメラが追う1・4ケニー・オメガ戦のダイジェストを経て、大会後バックステージへと切り替わる。
ケニー贔屓の日本ファンに辟易して、日本撤退宣言。これは翌日をサプライズに仕立てるための種蒔きであり、ジェリコは1・5後楽園ホール大会で内藤哲也を襲撃するのだ。
すべてがジェリコによるキャラ形成であり、エンターテイメントであり、“俺の仕事”ということになる。インタビューでは、まるで世界のプロレスを背負うがごとく、プロレスの教科書としての第一人者ぶりを存分に発揮した。
すこしばかりの物議をTwitterでは醸したジェリコの言動。
ブログ更新:お騒がせジェリコ、ケニーとの2ショットでドーム級インスタ映え! 対談まで収録していた/対戦許可したビンス「日本でWWEの旗を振るようなもんだ」 https://t.co/Vv0YGxfI6r #njpw #njwk12 #AlphaVsOmega pic.twitter.com/jiKddK7yFo
— プロレス/格闘技カクトウログ (@kakutolog) 2018年1月14日
かつては力道山vs.外国人レスラーであり、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の対立であり、長州力による藤波辰巳への反逆であり、ナチュラルなアングルがファンを熱狂させた。思考フォーマットとして「舞台裏を見せてほしくない」というファン心理はあるだろう。だけれども、内藤哲也がジェリコに襲撃されたシーンにせよ、内藤はジェリコに背中を向けつつ襲撃を待ってもいるわけである。すべてを貫いてほしいという方に無理があり、野暮にも思える段階が到来しつつある。いろいろひっくるたてのジェリコ発言「いつも時代に合わせて変化してきた」なのだろう。
一方でジェリコは、リアリティをもってファンの感情をコントロールすることを徹底している面も持つ。上記引用に含めてはいないが、自らが使う技は“現実的な技”であり、一部の選手相手にはかけられないものではなく、他の選手とは違うと説く。確かにイッテンヨンでも、シンプルな技が東京ドームを揺らせた。
もうこういうメディア経由で発信する世界観まで世界レベルというか、WWEレベルというか、ガツーンとかましに来た感じ。カリスマ内藤がジェリコとどう渡り合うのか。新日本がジェリコとどうやりとりするのか(あるいは決裂するのか)。新日本が、あるいは日本プロレス業界がステージをひとつ上げにいく重要な年をジェリコ上陸とともに迎えようとしているのかもしれない。
ひとまずの内藤戦は3月25日ロサンゼルス大会なのか、6月9日の大阪城ホール大会なのか、どちらでもないのか。その答えは、、、である。
>> プロレス・格闘技人気ブログランキング
>> 新日本プロレス公式
« 関東地区ワールドプロレスリングはドーム翌日1・5後楽園(ケニーが飯伏救出? ジェリコ乱入!)を放映/週末の地上波テレビ&イベント情報まとめ | トップページ | 24日(水)ロフト9渋谷「前田日明生誕祭」直前情報/28日(日)テレ朝CH『ワールドプロレスリング オレの激闘!ベスト5~前田日明編~』 »
« 関東地区ワールドプロレスリングはドーム翌日1・5後楽園(ケニーが飯伏救出? ジェリコ乱入!)を放映/週末の地上波テレビ&イベント情報まとめ | トップページ | 24日(水)ロフト9渋谷「前田日明生誕祭」直前情報/28日(日)テレ朝CH『ワールドプロレスリング オレの激闘!ベスト5~前田日明編~』 »