ケニー戦&柴田戦を経て変わったオカダ・カズチカ、ジェリコ戦を得ても変わらない内藤哲也・・・物語は続く/新日本プロレス“イッテンヨン周辺”総括
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新日本プロレスの年間最大大会、イッテンヨンが終了した。周辺含めて振り返る。
・ ブシモ 5th ANNIVERSARY WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム 1月4日(木)17:00 東京・東京ドーム
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■新日本プロレス ブシモ 5th ANNIVERSARY WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム
1月4日(木)17:00 東京ドーム 観衆34,995人
<第0試合 1分時間差バトルロイヤル>
〇垣原賢人
(32分06秒 カッキーカッター→片エビ固め)
●チーズバーガー
(以下、退場順)1:デリリアス、2:BUSHI、3:レオ・トンガ、4:中西学、5:永田裕志、6:北村克哉、7:チェーズ・オーエンズ、8:獣神サンダー・ライガー、9:エル・デスペラード、10:タイガーマスク、11:TAKAみちのく、12:金丸義信、13:ジノ・ガンビーノ、14:トーア・ヘナーレ、15:YOSHI-HASHI、16:デビッド・フィンレー、17:高橋裕二郎、18:小島聡、19:天山広吉、20:チーズバーガー
<第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者組]マット・ジャクソン&〇ニック・ジャクソン
(18分49秒 シャープシューター)
[第54代王者組]●YOH&SHO
※チャンピオンチームが初防衛に失敗。マット&ニックが新チャンピオンとなる
<第2試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ガントレットマッチ>
[挑戦者組]〇バレッタ&矢野通&石井智宏
(6分48秒 デュードバスター→エビ固め)
[第14代王者組]タンガ・ロア&●タマ・トンガ&バッドラック・ファレ
※チャンピオンチームが初防衛に失敗。石井&矢野&バレッタが新チャンピオンとなる
1.タイチ&飯塚高史&〇ザック・セイバーJr.(6分05秒 レフェリーストップ)ハンソン&レイモンドロウ●&マイケル・エルガン
2.バレッタ&〇矢野通&石井智宏(0分41秒 横入り式エビ固め)タイチ●&飯塚高史&ザック・セイバーJr.
3.バレッタ&〇矢野通&石井智宏(3分29秒 横入り式エビ固め)田口隆祐●&ジュース・ロビンソン&真壁刀義
<第3試合 スペシャルシングルマッチ>
●Cody withブランディ・ローデス
(15分08秒 フェニックススプラッシュ→片エビ固め)
〇飯伏幸太
<第4試合 IWGPタッグ選手権試合>
[挑戦者組/WTL2017優勝チーム]〇SANADA&EVIL
(14分14秒 ラウンディング・ボディプレス→体固め)
[第78代王者組]●デイビーボーイ・スミスJr.&ランス・アーチャー
※チャンピオンチームが2度目の防衛に失敗。EVIL&SANADAが新チャンピオンとなる
<第5試合 NEVER無差別級選手権試合 敗者髪切り&ノーセコンド・デスマッチ>
[挑戦者]〇後藤洋央紀
(18分04秒 GTR→エビ固め)
[第16代王者]●鈴木みのる
※鈴木は5度目の防衛に失敗。後藤が新チャンピオンとなる
<第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ>
[挑戦者]〇ウィル・オスプレイ
(21分18秒 オスカッター→片エビ固め)
[第78代王者]●マーティー・スカル
※スカルが初防衛に失敗。オスプレイが新チャンピオンとなる
※他の出場選手は高橋ヒロム、KUSHIDA
<第7試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合>
[挑戦者]●ジェイ・ホワイト
(19分43秒 ハイフライフロー→片エビ固め)
[第16代王者]〇棚橋弘至
※棚橋が4度目の防衛に成功
<第8試合 ダブルメインイベントI IWGP USヘビー級選手権試合 ノーDQマッチ>
[挑戦者]●クリス・ジェリコ
(34分36秒 片翼の天使→片エビ固め)
[初代王者]〇ケニー・オメガ
※ケニーが4度目の防衛に成功
<第9試合 ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合>
[挑戦者/G1 CLIMAX 27優勝者]●内藤哲也
(34分26秒 レインメーカー→片エビ固め)
[第65代王者]〇オカダ・カズチカ
※オカダが9度目の防衛に成功
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観客数の記録から。有料入場者数実数という意味だと思われるが、関係者が「客入りは2000年以降最高の記録」と明かす。
・ 【新日1・4ドーム】オカダV9苦悩の軌跡「プロレス界の顔」としての責任と覚悟 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
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この日のドーム決戦の観衆は昨年から実に約9000人増の3万4995人。関係者によれば客入りは2000年以降最高の記録だという。4年前の大会ではセミ降格の屈辱も味わった両雄のIWGP戦は、団体黄金時代再来の象徴となった。
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木谷高明オーナーは「今日の姿が2年後のはずだったので、計画が2年前倒し」と総括。
・ 【新日1・4ドーム】木谷オーナー「2年後には完璧に外野席も入れたい」 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
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動員は3万4995人? ドームに関しては今日の姿が2年後のはずだったので、計画が2年前倒しですね。2年後には完璧に外野席も入れたいですよね。あとは一番課題が残っているのは日本人若手スター選手の育成。ヘビー級に20代のスターが出てきてほしい。僕は覚えているんですが、6年前のファンクラブ会員は1890人だったんです。それが今は1万2000人を超えている。ベースが上がっている。いろいろな相乗効果が起きています。新日本の売り上げも上がってきている。もっと(ファイトマネーが)払えるようになってくるし、WWE絡みの選手も、もっと出てほしいですね。向こうから「仲良くしましょう」と言われるまではやりますよ。まだ敵対関係にもなってないですから。米国で基盤をつくることも重要ですね。
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もちろん、1990年代はポールより向こうの外野席にも観客を入れていた。イッテンヨン、来年は金曜、再来年は土曜。イッキに“越える”か!? ビジョンの設置方法も変えねばなるまい。
ずっと見届けていたものがここまで復興するのは感慨深い。前進していった新日本プロレスをリスペクトするし、ファンとして誇りに思わずにはいられない。おめでとうであり、ありがとうです、本当に。
勝敗に影響があったかどうかはわからないが、オカダ・カズチカは自身が「変わりました」と明かした。
・ 【新日1・4ドーム】オカダV9苦悩の軌跡「プロレス界の顔」としての責任と覚悟 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
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今日に至る長期政権が決して順風満帆だったわけではない。昨年1・4ドームのケニー・オメガ戦は46分45秒の死闘で世界中のプロレスファンや関係者に衝撃を与えた。その一方で当日深夜の地上波テレビ放送の視聴率は平均1%台と低迷した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
「悔しかったです。あれだけのことをやっていても、見てくれる人がいなかったら仕方ない。リング上だけ頑張っていればいいとは言えないなと思った」(オカダ)と、激増する試合数の中で負担を増やしてでも積極的にメディア露出に努め、ほとんどオフ返上で働き続けた。
また昨年4月9日の両国大会では対戦相手の柴田勝頼(38)が試合後に硬膜下血腫の重傷を負った。「どうしたらいいんだろう、と。周囲からは『気にするな』と言ってもらってましたが、あのころは本当に、プロレスが怖かった」とオカダは当時を振り返る。その苦悩を救ったのは、病床の柴田からのメッセージだった。
昨年4月末に菅野洋介トレーナーを通じて「ケガのことは気にするな。常にそういうものだと思って試合をしているから。何も後悔していない。ちゃんと生きているから大丈夫。お前も頑張れ」と伝えられた。柴田がレスラーと連絡を取るのは負傷後初めてのことだったが、その言葉はオカダを気遣う男気にあふれていた。
「柴田さん本人に言われて本当救われたし、いろいろ考えました。言葉にはしづらいんですけど、プロレスとの向き合い方も変わりましたね。レスラー人生のターニングポイントになっていると思います」
以後のオカダは自ら団体と交渉し、移動方法やイベント出演報酬に至るまで、所属レスラーの待遇改善にも努めるようになった。その強さの奥底には、業界の未来もライバルの思いもすべて背負うという、プロレス界の顔としての責任感と覚悟があった。
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ケニー・オメガ戦&柴田勝頼戦を経て変わったオカダ。メディア露出と待遇改善。後者については、昨年あれだけ騒がれた「プロレスは危険」談義に「プロレスラーは超人」とメッセージしただけではなかった。自ら団体と交渉し、移動方法やイベント出演報酬に至るまで、所属レスラーの待遇改善にも努める!
当然のようであって、こういう課題はどうしても利益優先の考えとぶつかる。柴田も日程や移動の過酷さは日記で訴えていたが、王者であるオカダが動いてくれたのは頼もし過ぎるではないか。
一方で、内藤哲也は5日・後楽園ホール大会でクリス・ジェリコからの襲撃を食らう。
・ 【新日本】ジェリコが内藤を襲撃「世界のY2Jvs日本のカリスマ」実現か (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
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さらに内藤は本紙に対し「内藤は俺と同じレベルにない、とか言ってたけど、本当にそう思ってんの? 突っ掛けてきたのはクリス・ジェリコですからね。あとは彼が新日本のシリーズに参戦するなり何なり、言葉と態度で示してくれればいいんじゃない? 俺に構ってほしいならね。これ以降、俺からジェリコに関して言うことはないよ」と明かした。
新日本至上主義者は対WWE、対世界への興味が希薄で、自分からジェリコを追い掛けるつもりはないという。
とはいえ日本プロレス界のカリスマと、世界のY2Jの間に遺恨が生じたのは紛れもない事実。2人に再び接点が生まれる日は訪れるのか。焦らず待つしかない。
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ジェリコ相手に“変わらない”内藤を見せつける意気込み。ただ、対世界というイメージに首を突っ込むという意味では“変わる”ことも確か。カリスマぶりに拍車をかけるか。
内藤による初メインは叶えど、初ドーム「トランキーロ」大合唱は叶わず。されど内藤ファンは、あれだけの期待感の中で疾走する内藤に夢中になったはずだ。内藤カラーに染めたドームは、勝利以上の価値があった。
オカダと内藤、最強と最高。二人が棚橋と中邑のように二軸の螺旋階段で新日本を高め始めた。週プロによるプロレスグランプリによると、2017年のグランプリは1位・内藤(1582票)、2位・オカダ(1013票)と約500票差。この差は2016年には1700票以上で、実は縮まっている。オカダには強さゆえのブーイングも増えたが、支持層も着実に増えているから面白い。
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金沢氏も触れているが2年前に中邑真輔がWWEに移籍。それ以前も含めると、主要選手がWWEをジャックしたように活躍している。WWEは新日本から選手を抜くことで、かえって満天下に新日本を“アピール”したのではないか。
過去から現在へ。現在から未来へ。物語は続く。
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