2試合だけ日本勢出場なし、されどその2試合がベストバウト! 高すぎる世界の壁をUFC日本大会が突きつける/2018年日本大会について
アメリカの総合格闘技団体『UFC』が、9月23日(土)さいたまスーパーアリーナにて約2年ぶり5回目となる日本大会『UFC Fight Night JAPAN』を開催した。
・ バウトレビュー - REPORTS [UFC] 岡見、五味、夜叉坊、憂流迦、K太郎、朱里、安西、阿部の結果は?:9.23 さいたま
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■UFC Fight Night Japan (117) : Saint Preux vs. Okami
2017年9月23日(土) さいたまスーパーアリーナ
<第10試合 メインイベント ライトヘビー級(206ポンド) 5分5R>
〇オヴィンス・サン・プルー(米国/7位/206ポンド)
×岡見勇信(フリー/元ミドル級6位/203.5ポンド)
1R 1'50" ヴォン・フルー・チョーク
<第9試合 女子ストロー級(116ポンド) 5分3R>
×クラウディア・ガデーリャ(ブラジル/1位/115ポンド)
〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル/4位/116ポンド)
判定0-3 (25-30/26-30/27-30)
<第8試合 ライト級(156ポンド) 5分3R>
×五味隆典(東林間ラスカルジム/156ポンド)※久我山ラスカルジムから所属名変更
〇キム・“マエストロ”・ドンヒョン(韓国/156ポンド)
1R 1'30" TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
<第7試合 ライトヘビー級(206ポンド) 5分3R>
〇グーカン・サキ(オランダ/205ポンド)
×ルイス・エンリケ・ダ・シウバ [Luiz Henrique da Silva](ブラジル/206ポンド)
1R 4'45" KO (左フック)
<第6試合 フェザー級(146ポンド) 5分3R>
〇石原“夜叉坊”暉仁(チーム・アルファメール・ジャパン/145ポンド)
×ロランド・ディ [Rolando Dy](フィリピン/145ポンド)
判定3-0 (28-27/28-27/29-27)
<第5試合 フライ級(126ポンド) 5分3R>
〇ジュシー・フォルミーガ(ブラジル/5位/126ポンド)
×佐々木憂流迦(フリー/125.5ポンド)
1R 4'30" チョークスリーパー
[プレリム]
<第4試合 ウェルター級(171ポンド) 5分3R>
〇中村K太郎(K太郎道場/170ポンド)
×アレックス・モロノ [Alex Morono](米国/170ポンド)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
<第3試合 女子ストロー級(116ポンド) 5分3R>
〇近藤朱里(ボスジム/パンクラス王者/116ポンド)※朱里 改め
×ジョン・チャンミ [Jeon Chan-Mi](韓国/116ポンド)
判定2-1 (28-29/30-27/30-27)
<第2試合 ウェルター級(171ポンド) 5分3R>
〇安西信昌(TEAM CLIMB/171ポンド)
×ルーク・ジュモー [Luke Jumeau](ニュージーランド/170ポンド)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
<第1試合 ウェルター級(171ポンド) 5分3R>
〇阿部大治(HMC/パンクラス王者/171ポンド)
×イム・ヒュンギュ [Lim Hyun-Gyu](韓国/170.5ポンド)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
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すでにツイートしたが、第一声としての感想はこうなった。
帰りながら「グーカン・サキの試合と、セミファイナルの女子の試合がないとキツい興行だったなぁ」なんて話をする。考えると、この2試合だけが日本人が出場しなかった試合。世界のレベルの片鱗を見せられ、“日本人ばかりで本場感に欠ける”と前評判だった大会に強烈過ぎるオチ。 #ufcjapan
— プロレス/格闘技カクトウログ (@kakutolog) 2017年9月23日
日本勢は5勝3敗(プレリムで4戦全勝、メインで1勝3敗)。ただ、この戦績とは関係なく、格闘技として唸らせたのは、グーカン・サキUFCデビュー戦、セミファイナル女子戦の2試合だった。(ウエートの問題もあるが)他の試合とは段違いのサキのパンチの強烈さ。セミファイナル女子戦の不屈の闘志。高すぎる世界の壁をUFC日本大会が突きつけたように思えた。
RIZINでも女子の試合は拡大しているが、ちょっとUFCレベルには入っていけないなという気がした。その点でも世界の壁。
集客苦戦が話題となった日本大会。来年以降の開催はどうなる?
・ 【UFC】ベストバウトは女子、2018年日本大会について (イーファイト) - Yahoo!ニュース
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今後のアジア太平洋地区でのUFCの活動については、「6月のシンガポール大会は期待以上の成果をあげ、今日の日本大会も素晴らしいイベントになった。次は11月25日に上海で行います。アジアにおけるUFC全体のポジションは大きくなっている。その中でも、日本は大事なポジションにあります。2018年の年間スケジュールはまだ決まっていませんが、確実に日本も開催地の候補に挙がって来ると思います」と、来年も日本大会が開催される可能性を示唆した。
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大会場であれば1~2年前には予約しているはずなので、このコメント通りに受け取っていいかどうかはわからない。ただ、ボクらとしては本場の高いレベルが味わえるものであれば大歓迎。今回はトップランカー不足であり、直前にメイン参戦予定だったマウリシオ・ショーグンが欠場となったこともあって痛かった。
ニュースをいくつか拾います。
朱里は落ち着いた試合運びで堂々と勝利。おめでとう! UFCロードでの今後のステップアップを心から応援したい。
・ 朱里、日本人女子ファイター初の快挙!打撃戦を制しUFCデビュー戦勝利 UFC王座、その先の夢へ! (AbemaTIMES) - Yahoo!ニュース
岡見は2分足らずで落ちるように敗北。これからだと思っていたのに「エーッ」という感じだった。されど、突然のオファーを引き受けたので今大会の救世主になったことは確か。
・ 【UFC】急きょ参戦の岡見がチョークで一本負け (イーファイト) - Yahoo!ニュース
五味はいいところなし。ラストマッチを公言していたが、この結果ではRIZINなど他団体出撃も厳しそう。
・ 【UFC】五味隆典、ラストマッチはわずか1分30秒で散る (イーファイト) - Yahoo!ニュース
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